続・翻訳コーディネーターが依頼したくなる翻訳者って?

翻訳会社の「中の人」

今回の記事は、昨年の10月16日に投稿した「翻訳コーディネーターが依頼したくなる翻訳者って?」の続編です。
あとから投稿を見返すと、『なんだか上から目線のタイトルだな…』と不安でしたが(もちろん、そんなつもりはありません)、多くの方にポジティブな反応をいただき嬉しかったです。

本日は、ブログタイトルの通り、このトピックについて「続き」をご紹介できればと思いますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

↓↓前回の投稿はこちら↓↓
【翻訳コーディネーターが依頼したくなる翻訳者って?】
https://blog.m-t-s.jp/preferred-translator/

強み(アピールポイント)がある

MTSでは翻訳者登録の際に、登録票に対応言語や作業量(作業可能時間)、作業環境(OSや翻訳支援ソフト)、得意分野などの情報をご記入いただきますが、自由記入欄でご自身の強みをアピールされている方は印象に残りやすく、ご依頼しやすいです。

アピールはこれまでの経歴や実績でなくとも(実務経験がなくとも)、「ツールを駆使して作業を効率化できる」「○○(翻訳分野)を得意としているので、他の分野よりも作業ペースを早めることができる」のような感じでも良いと思います。また、これまで受講した翻訳講座の内容を記載して学習歴をアピールするのも良いと思います。「こんなこと記入してもいいのかな」と迷うのであれば、(少なくともMTSの登録票では)是非記入してください。

翻訳の能力に直結しなくとも、その方のキャラクターや仕事に対する姿勢が分かる内容であればコーディネーターの目にとまり、印象に残りやすいです。

メール上でのコミュニケーション能力が高い

翻訳者さんとの連絡は9割がメールなので、メール上のコミュニケーションが上手な翻訳者さんはビジネスパートナーとして安心感があり、継続してお仕事をお願いしたくなります。
私が受け取って印象が良かったり、真似したいと感じた翻訳者さんは以下のような方々です。

  • メール返信が早い(すぐに対応出来ない場合でもその旨を伝え、いつまでに回答出来るかを教えてくれる)
  • 発注連絡やデータ送付の連絡をした際に、確認した旨の返信をくれる
  • 情報はまとめて連絡している(五月雨で連絡しない)
  • 件名を見ただけで、何の連絡かが分かる
  • メール署名に電話番号、稼働時間、休業予定、公開カレンダーのURLなどの情報を記載している
  • 引受不可の連絡であっても、「この内容は難しいが、○○の内容であれば対応出来ます」「今回の納期には間に合わないが、来週以降は予定が空きます」等、返信と同時に提案もしてくれる

2番目の項目は、お仕事をする上で当たり前のように思われるかもしれませんが、以前ある翻訳者さんに案件のご相談をしたら、メールのお返事がないまま後日翻訳物が納品されたことがあり、とても驚いた記憶があります。

もしメールで伝わりきらない場合や、急いでいる場合は電話でも良いと思います。コーディネーターは、普段翻訳者さんと直接お話することが意外と少ないので、電話で声を聞くと親近感を感じます。

おわりに

上の文章を読み返すたびに『なんだか上から目線の物言いに見えるな…』と心配になりますが、普段の業務の中で、『私(コーディネーター)自身もこうでないといけないな』と思ったことをお伝えしているので、皆様も参考程度に読んでいただけたら幸いです。

前回に引き続き、この記事が参考になれば嬉しいです。お読みいただきありがとうございました。

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