業者選定トライアルについて

2025年2月24日翻訳会社の「中の人」

MTSの営業は、案件によってはクライアントを直接訪問し、詳しくお話を伺うこともあります。
実際にどういった内容をクライアントと話しているかは、このブログの読者さんはあまり知る機会はないかと思いますので、今回は「業者選定トライアル翻訳を納品後にクライアントと面談する場合」についてお伝えしてみたいと思います。よかったらお付き合いください。

トライアル翻訳者の説明

案件によって異なりますが、業者選定トライアル翻訳では、およそ2~3名の翻訳者さんに翻訳をお願いすることが多いです。
なぜ複数の翻訳者さんにお願いするかというと、その方がMTSに登録している翻訳者さんの特徴をより詳しくクライアントに伝えることができるからです。
クライアントからは、翻訳者の経歴や得意分野などをご質問いただくこともあり、「どのような翻訳者さんが実際に仕事をしているのか」に興味を持っていただいくこともとても多いです。実際、その会話の中から翻訳者をご指名いただくこともあり、翻訳者さんの説明をきちんとすることは、営業にとって非常に重要な仕事です。
例えば、翻訳者Aさんは改訂翻訳が得意、翻訳者Bさんは参考資料への準拠レベルが高い、また、翻訳者Cさんはオールマイティータイプ、などなどです。
(ちなみに、翻訳者さんの個人情報は必ず伏せるように話しています。)
ときには翻訳者さんの特徴を伝えている中で、「MTSさんでは、改訂翻訳も対応可能なのですか?」などと話が展開されることもあり、クライアントが日々どういった案件で悩まれているのかを知る機会にもなります。
また、業者選定トライアルでは、クライアントがどういったタイプの翻訳が好みなのかを知る良い機会にもなるため、MTSでは積極的にトライアル翻訳をクライアントへ勧めることが多いです。

リクエストされること

実際にどういった翻訳を求めているのかはクライアントによって様々です。
これまではクライアントからあまり聞かれることはなかったですが、最近ではCATツールを使える翻訳者さんの登録数を質問されることが増えてきました。クライアントの中でも少しずつCATツールの使用が浸透してきていることを日々感じます。
そういった背景もあり、最近ではクライアントからのリクエストにより、CATツールを使用できる翻訳者&チェッカー限定で手配を進めないといけない場合があり、CATツールに対応できない場合は、泣く泣く案件を辞退させていただくこともあります。
ですので、このブログ記事を読まれているMTS翻訳者さんの中で「Tradosやその他のCATツールも使えるよ!」という方は、ぜひMTSにアピールしていただけたら嬉しいです(切実)。

おわりに

業者選定トライアルを通して案件を獲得することは決して容易ではありませんが、MTSを選んでくださるクライアントは、翻訳の品質に満足頂けることがほとんどですので、一度選定していてだければ、長いお付き合いになることが多いです。
今回の記事では、MTSの営業が普段どのような話をクライアントとしているのか(の一部)を書いてみましたが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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