翻訳者にとっての繁閑期活用術:大型連休に受注を伸ばす方法
毎年、年末年始やお盆休み、ゴールデンウィークなどの大型連休になると、翻訳会社にとって依頼先が手薄になります。というのも、普段からレギュラーとして活躍している翻訳者さんの多くがこの時期にまとまった休みを取るため、依頼側からすると「依頼したいのに人が足りない」という状況が起きるからです。この“人材不足の時期”は、新規参入や受注拡大中の翻訳者さんにとって、新しい取引先と関係を築くチャンスでもあります。そこで今回は、大型連休の時期に受注を増やすための工夫について紹介します。
「連休中も対応可能」であることを翻訳会社へ知らせておく
もし大型連休の時期に稼働を予定している場合は、翻訳会社へ前もって「連休中も対応可能」であることを伝えておくと、コーディネーターも依頼がしやすくなります。わざわざ連絡するのも少し気が引けるという場合は、メールの署名欄に「連休中も対応可能」であると一言添えておくのも効果的です。コーディネーターは連休中に全体の稼働率が下がることを把握しているため、対応可能な翻訳者さんがいれば社内で共有し、早めに声をかけることがあります。
即レス・柔軟な対応のアピール
大型連休中は、翻訳者さんごとの稼働状況が普段と異なる場合が多く、翻訳会社にとっては平常時より翻訳者確保までに時間がかかります。コーディネーターは案件打診のメール返信を待つ時間が長くなり、案件の手配が思うように進まないこともあるため、連絡に素早く対応できる翻訳者さんは重宝されます。多くの方が連絡を取りづらくなる中で、即レスできる、また急な依頼にも柔軟に対応できる翻訳者さんは「頼れる翻訳者」として印象に残りやすく、次回以降の依頼にもつながりやすくなります。
コーディネーターの心理を理解している
翻訳の仕事では、業務に慣れている翻訳者さんや、経験・実績の豊富な翻訳者さんなど、いわゆる“レギュラー翻訳者”が優先的にアサインされます。しかし、そうしたレギュラー翻訳者が休暇に入る時期は、新しい翻訳者への依頼が必須になるため、いつもとは違う翻訳者さんへ声をかける機会が増えます。このとき、コーディネーターにとって最も重要なのは「この人なら安心して任せられる」という信頼感です。連休中にコーディネーターの期待に応えることができれば、以後も継続的な依頼につながります。
おわりに
年末年始やお盆休み、ゴールデンウィークなどは多くの翻訳者さんが休む時期だからこそ、対応できる翻訳者さんの存在は貴重です。連休中の稼働をうまくアピールし、迅速で誠実な対応を心がけることで、「この人にお願いすれば安心」とコーディネーターに印象付けることができます。翻訳者のみなさんが大型連休後も継続的な依頼を受け、受注を増やすことができるよう、本記事の内容がヒントになれば幸いです。
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