「稼働状況のわかりやすさ」が強みになる
最近では、様々なツールを利用して翻訳会社にスケジュールや稼働状況を共有してくださる翻訳者の方が増えています。コーディネーターは、そのおかげでさらに案件の打診がしやすくなり、業務が効率化されています。こうした「稼働状況のわかりやすさ」によって、翻訳者さんへの継続的な依頼にもつながることがあるので、今回はそのことについてお話させていただきます。
「稼働状況のわかりやすさ」が強みになる
コーディネーターにとって、翻訳者さんの「稼働状況のわかりやすさ」は案件を打診する際の優先度に影響します。稼働している時間帯や曜日、お休みの予定日をあらかじめ教えてくださる翻訳者さんであれば、そうでない翻訳者さんと比べて連絡をする心理的ハードルが低くなります。なぜなら打診前に、相談する作業量と作業日程の計算がしやすく、また、いつ返信がもらえそうかを予測できるからです。翻訳者さんが「営業中」か「営業時間外」であるかを事前に知っていることで、無駄な連絡を省略でき、翻訳者さんとコーディネーター双方の業務の効率化にも繋がります。
どのように稼働状況を伝えるか
これといった決まりはありませんが、翻訳者さんから以下のような方法で稼働状況を教えていただくことが多いです。
- 翻訳会社登録時の登録票に記載する
- Googleなどの公開カレンダーで稼働状況や空き状況を共有する
- メールの署名欄に稼働日や休みの予定を記載する
- 月初めに稼働日または非稼働日の予定をメールする
ちなみに基本的な稼働日や稼働時間を伝える際、「土日祝以外は稼働」「夜間のみ稼働」のように大まかに伝えるよりは、「平日朝9時-17時は稼働」「夜間19時-22時は稼働」のように、情報が細かいほどコーディネーターにとっては有り難いです。
おわりに
過去のテーマ「コーディネーターはなぜ『返信の早い翻訳者』を選ぶのか」で、コーディネーターにとって業務がスムーズに進むことや、連絡を取れない状況を避けることが翻訳者さん選びのポイントになるとお伝えしましたが、今回お話した「稼働状況のわかりやすさ」も、コーディネーターの翻訳者さん選びに影響します。即レス翻訳者さんの多くは稼働状況を明示している方が多く、お互いに無理のない形で連絡が取れる印象です。こうした少しの工夫でコーディネーターからの打診頻度が変わる場合があるので、翻訳者さんにとっての今後のヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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