Preparation/prepareの訳語選択
今回は、Preparation/prepareの訳語について解説したいと思います。
Preparation/prepareの訳語として真っ先に思いつくのは「準備」ではないでしょうか?
もちろん「準備」と訳せる場合もたくさんありますが、文脈によっては次のような訳語を選択したほうが適切な場合があります。
「調製」
調製とは、何らかの条件にあわせて必要なものを準備することを指します。
例えば、患者の状態にあわせて医薬品を混合したり、適切な量を準備したり、剤形を加工したりすることが挙げられます。
ごく身近な例としては、ハイターなどの漂白剤を使用に適した濃度にするために、水で希釈することも「調製」に該当します。
なお、「調整」と誤変換してしまいがちなので注意が必要です。
(例文)
A filter paper, saturated with 0.3 mL of freshly prepared test article extract, was topically applied to the study animals.
(訳例)
用時調製した被験物質の抽出液0.3 mLを濾紙に含ませ、試験動物に局所貼付した。
※被験物質=安全性の評価対象となる医薬品や医療機器とその原材料
※用時調製=あらかじめ調製しておくのではなく、使用するときに調製すること
「前処置」
手術の前に手術部位を消毒したり、洗浄したり、剃毛したりするなど、患者に対して手術前の準備を行う文脈では「前処置」と訳せる場合があります。
(例文)
Before the surgery, prepare the patient by cleaning the skin with alcohol.
(訳例)
手術の前に、患者の前処置としてアルコールで皮膚を清拭する。
まとめ
上記のほかにも、prepare the plan=計画を作成/策定/立案する、のような形で用いられることもあります。
知っている方にとっては何てことのない単語かもしれませんが、翻訳経験の浅い方や翻訳の勉強を始めたばかりの方の場合、「調製」とすべき箇所が一貫して「準備」になっているなど、適切に訳し分けられていないことがあります。
いずれも広義の意味では「準備」に該当するので明らかな誤訳というわけではありませんが、文脈に応じてより適した訳語を選択していただけたらと思います。
今回の内容が、皆様の翻訳の際にお役に立てば幸いです。ご覧いただきありがとうございました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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