翻訳トライアル受験時の印象「も」大切な理由
現在フリーランス翻訳者としてお仕事をされている方であれば、ほとんどの方は翻訳会社によるトライアルを経験されていることと思います。トライアルは審査担当と窓口担当がいて、翻訳会社とトライアルに応募される翻訳者さんとの間でやり取りが発生します。私も窓口担当として翻訳者さんとのやり取りを経験したことがありますが、その際の翻訳者さんの印象は良い意味でも悪い意味でも登録後に影響することがあるので、今回はそのことについてお話ししてみたいと思います。
トライアル応募者に求めること
トライアル審査基準は翻訳会社によって異なりますが、弊社はトライアル応募の条件を「医薬翻訳の実力をお持ちであること」とし、年齢や経歴、資格や実務経験は不問としています。とはいえ、今後ビジネスパートナーとなっていただく可能性のある翻訳者さんたちなので、トライアル時(やトライアル合格後の手続き時)のやり取りで感じ取れるその方の印象は大切です。
トライアル応募者の方にはトライアルのルールを確認頂いた上で応募頂いていることが大前提ですが、まれに『これは案内を読まれていないのかな…』と思われる方がいらっしゃいます。課題の提出数が間違っていたり、返送期日等のルールが守られていなかったりすると、例えトライアル課題の出来映えが良くて合格に至ったとしても、『実際の仕事でトラブルが生じるのでは?』と不安要素になり、コーディネーターは最初の案件打診を躊躇してしまいます。また、それとは逆に、応募ルールをきちんと守り、手続き等のやり取りもスムーズな方であれば、トライアル合格後にコーディネーターは躊躇することなく案件の相談をすることができます。
登録トライアルでは、当然ながら翻訳品質の良し悪しが最大の審査基準ではありますが、一方でトライアル過程でのやり取りの内容が、今後コーディネーターが依頼するかどうかの心象に影響するため、『トライアルだからいいか』や『とりあえず応募してみよう』ではなく、実際のお仕事と同様に対応してくださると良いかと思います。
トライアル前に質問して良いか?
他の翻訳会社さんはわかりませんが、MTSではトライアル応募前にご質問いただくことに問題はありません。トライアルを受けて頂く前に疑問を解消し、応募するか否かを判断頂いたほうが、双方にとって無駄が無いですし、何より応募者の方が納得した上で応募できることが大切であると考えます。
すべてのご質問にお答えできるかは別として、トライアル応募前にご質問いただくことは悪印象では無いことをここでお知らせしておきます。
おわりに
今回の記事では翻訳者さんに対する印象について書いていますが、もちろん翻訳会社側も対応の良し悪しで翻訳者さんたちに与える印象が変わると思っています。翻訳トライアルか実案件かなどは関係なく、ご縁があってMTSを選んでいただいているので、「この翻訳会社と仕事をしたい」と思ってもらえるご案内を心がけたいと私も思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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