「大型案件=安泰」は本当?PMが見た、長く活躍し続ける翻訳者の”意外な”共通点

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「翻訳者として安定した収入を得るには、大型案件をこなすしかない」

そう考えて、常に数ヶ月先のスケジュールに不安を感じていませんか? 確かに、分量の多いプロジェクトは一時的にまとまった金額になります。しかしその一方で、翻訳業界の第一線で活躍し、右肩上がりで収入を伸ばしている翻訳者の方々を見ていると、必ずしも「大型案件一本足打法」ではないことに気づかされます。

彼らに共通するのは、大型案件に依存せず、営業からの様々な依頼を柔軟に引き受けることで収入を得る、ある種の「しなやかさ」です。

今回は、私たち翻訳会社MTSの営業・PM目線から見た、「長く、安定して稼ぎ続ける翻訳者」が持っている3つの特徴についてお話しします。

特徴1:新しい技術を「脅威」ではなく「武器」にする

翻訳業界は、技術の進化とともに常に変化しています。近年ではCATツール(翻訳支援ツール)の普及に続き、AI翻訳やポストエディットなど、新しい手法が次々とスタンダードになりつつあります。
安定して結果を出している翻訳者は、こうした変化に対して「従来のやり方」だけに固執したり、新しい手法を毛嫌いしたりはしません。むしろ、以下のような柔軟な姿勢を持っています。

• 新しいツールや手法には、まず一度は触れてみる
• 自分の仕事に使える部分だけを賢く選んで取り入れる
• 効率や品質のバランスを考えて活用する

変化を拒み続けると、対応できる案件は確実に減っていってしまいます。逆に、新しい翻訳方法を受け入れられる人ほど、仕事の選択肢が増え、結果として収入も積み上がりやすくなります。

特徴2:専門性を持ちつつ、「守備範囲」を限定しない

専門分野を持つことは、翻訳者にとって大きな強みです。ただし、それ一つだけに依存していると、その分野の案件数の増減に収入が大きく左右されてしまいます。
収入を伸ばしている翻訳者は、自身のコアとなる専門分野を持ちつつも、以下のような複数ジャンルに対応できる「守備範囲の広さ」を持っています。

• マニュアル
• 社内資料
• Webコンテンツ
• マーケティング関連資料

このように硬質な文章から柔らかな表現まで対応できると、大型案件だけに頼るのではなく、小〜中規模案件を組み合わせて受注することが可能になります。その結果、大型案件の合間に生まれる「空き期間」を作りにくくなり、月ごとの収入のブレを抑えられるという大きなメリットが生まれます。長期的に見ると、これが安定した成果につながりやすいのです。

特徴3:Wordスキル=「クライアントへの想像力」がある

翻訳そのもののスキルに加えて、PMが「この人になら安心して任せられる」と感じる重要なポイントがあります。それは、Wordなどの周辺知識や実務面の理解があるかどうかです。
収入面で差がつく翻訳者は、以下のような作業を自然にこなします。

• Wordの改訂履歴の適切な管理
• スタイル設定の調整
• 画像の差し込み
• 簡単なレイアウト修正

クライアントやPMから見ると、「翻訳だけでなく、その後の工程まで任せられる人」は非常に心強い存在です。こうした配慮ができると、納品後の修正依頼が減り、やり取りが非常にスムーズになります。その結果、信頼が蓄積され、継続案件や条件の良い仕事につながるという好循環が生まれるのです。

まとめ:量よりも「対応力」が未来を拓く

翻訳者として長く成果を出し続けている人は、必ずしも大量の文字数を抱えているわけではありません。

1.変化を受け入れる柔軟さ
2.翻訳できる領域の広さ
3.実務全体を理解した対応力

こうした要素を積み重ねることで、大型案件に振り回されず、安定した収入と自由度の高い働き方を実現しています。
もし今、働き方に行き詰まりを感じているなら、案件のサイズを追い求めるのを一度止め、ご自身の「対応力」を見直してみるのも一つの選択肢かもしれません。

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